ああ、寒いですねホントに。この数日の寒さと生理のダルさで外に
出る気力がありません。従ってリーマン君を視姦する事も出来ません。
こんなに寒くなって来るとどうしてもあの悔しい思い出が蘇って来ます。
今から12年前。朝にモンゴルのウランバートルから出発した
北京行きの国際列車がやっとモンゴルの国境を通過したのは夜8時を
廻った頃。中国国境に入って、次は中国側の入国審査が始まる、と言うので
私はまた車掌に強制的にコンパートメントに押し込められ
鍵かけて閉じ込められる。中国のモノ扱いされる歓待ぶりに面食らう。
コンパートメントの中はモンゴル人のおばちゃんばかりが3人。
この列車は10数両編成で、1両に30人程が乗っているものだったと思う。
国境通過のため車両内の電気は全て消されていて、何も見えない。
ただ、遠くの方からキツい中国語と軍靴特有のコツコツと言う足音が
5分間隔で聞こえては止まる。しかし、とうとう足音の主が私達の
コンパートメント前で止まり、ドアの施錠を外された。
「一人ずつ前へ出ろ!」罵るような中国語で外へ引っ張り出され、
懐中電灯で顔を照らされる。私の番が廻って来た。コンパートメントの
前で私を見おろすのは身長180cm近く有りそうな大女。美人だが鼻を
横切るように長い傷がある。彼女が男の軍人2人と車掌を従えて、
私を無表情で見おろしている。そして、両脇の軍人に言い放った。
「連行!」
有無を言わさず、私の両脇を掴む軍人2人。車外へ引っ張り出され、
駅舎の方向へ線路の上を引っ立てられる。
「我是日本人!我不是蒙古人!」つたない中国語で軍人たちに訴えるが
巨大美女は無言。この時の気温は氷点下15度位。私はコートも
羽織らせてもらえず薄いセーターのみ。路面は凍結。
吐く息が髪に瞬時に結露となって凍る。数百Mを両先の軍人に
引きずられて、駅舎の入管管理室の一番偉いさんの前に
顔を突き出さされる。「こいつは妖しい。パスポートと顔が違う!」
巨大美女はさも手柄を立てたように偉いさんに私の事を報告している。
あ、あの~調べるのは後にして先にトイレ行かせて下さい…。
私はコンパートメントに2時間以上押し込められ、突然の氷点下の
中を薄着で歩かされた為、この時相当モヨオしていたのだった。
ガン無視の二人。「ああ、我慢出来ません。お願い、おしっこ~!
おしっこ~!行かせてぇ~!」と中国語と日本語で情けないM奴隷の
ように半泣きで喚いて、やっとトイレに連れて行ってもらえた。
でも、行った先は中国名物、扉の無い溝を跨ぐだけのトイレ。
かろうじて男女は別れているが、電気はついていない。
「ほら、照らしてやるから早くしろ!」巨大美女が入り口に仁王立ちに
なって懐中電灯で溝のど真ん中を照らす。
こ、こんなとこで出来る訳無いでしょ!人権侵害も良いとこよ!と
逆切れしたいが、もう限界。泣く泣く巨大美女軍人に懐中電灯で照らされ
ガン見されたまま、お尻剥き出しでやってしまいました。そして
こんな時に限って大量に出るので「おい、まだか?!」と罵声を浴びせられ
紙で拭いてたら「さっさとしろ!」と又怒られた。(この当時の中国人は
小の時は女性も拭かないのが常識でした。)
羞恥プレイをさせられた後、もう一度偉いさんの前に座らされ
「本当に日本人らしいから逝って良し。」と10分程の尋問を受けて
何とか解放。
コンパートメントに引き戻された時、モンゴル人のおばちゃん達が
心配そうに駆け寄って来たけど、日本人として辱めを受けた事は言えず
その夜は悔し泣きしながら、みんなに背を向けて寝ました。
あ~思い出しただけで悔しい~。いつか必ず、他のやつにも
似たような目に遭わせてやる~