「ハプバーはヤメない?こんな土曜日に行ったって男20:女1か2の割合
だよ。ハプバーは単独で来る奴ばっかりだし、単独で来る奴なんかキモイに
決まってるじゃん。その点カップル喫茶ならカップルでしか入れないし、
男も最低カップルになれるレベルの容姿は確実だろ?ハプバーでキモイ男
20人に迫られたら、俺一人じゃ庇ってあげられないし、カップル行こ。カップル
。」
銀座線の車内は混んでは居ないけどそれなりにおじさま、おばさまな
年齢の乗客が何人も居ると言うのに嘘笑顔リーマンは平然と話をし出した。
大手商社勤務なら、こう言う公共の場では控えめに振る舞うと思っていた
のと、普段のサルサで優しく女性を抱きかかえるような踊りをしていた
男だったので、お下劣な一面に驚く。
それよりも何よりも、乳くり合ってるのを見せつけるカップル喫茶
なんか、つまんなそう。渋る私に滔々と乱交の素晴らしさを説く
嘘笑顔リーマン。「あ、俺、カップル喫茶では舐め太郎って名前だから、
そこんとこよろしく
」乗り換えの青山1丁目を過ぎ、新宿に近付くにつれ、舐め太郎の脂ぎった顔になる32歳リーマン。
「ま、あんたが全部出すって言うならそっちも行った事無いし、
挑戦してみようか?」とホストクラブ愛の辺りで、カップル喫茶に居る
男どもがホストをちょっと不細工にした感じだろうと勝手に私も妄想して
OKをだしてしまう。そして、とあるビルの5階に上がり、小さいドアを
くぐれば…クラブ並の薄暗さとタバコの煙がもうもうと立ちこめる中に
浮かび上がって来たのは、女子高生やらピンクのキャミの可愛い女の子達と
デブ、ハゲ、胸毛のオヤジ達…「おいっ!舐め太郎!何がカップルになれるレベルだよ!金さえ払えば誰でも入れる所じゃねえか!」睨みつける私に
「まだ11時だよ。これからもっと新しいカップルが来るから先ずは
シャワーでも浴びてコスプレして待ってようぜ。」と、もの凄く小さい
シャワールームに二人で入る。「私あんなキモイオヤジと絶対イヤ!
わざわざ新宿まで来て、なんでオヤジとキモイのと遊ばなきゃ行けない訳?私、自分の好みの男が出て来るまで絶対やらないから!」切れる私に
プリン体の尻を向けて平然とシャワーを浴びる舐め太郎。
つづく