先週の金曜日、サルサで大胸筋ムッチリのイケメンと踊っていた時
バンコクのサルサ場で知り合った32歳某有名企業のリーマンとも
会う。うそくさい笑顔を見てたら絶対こいつは遊んでいるなと確信し
「せっかく東京に来たんだから、私ハプバーで弾けたい。どこがお勧め?」と振ってみたら出るわ出るわの東京風俗情報。
「明日、一緒に行こうよ。俺がエスコートしてあげるよ
」と
調子のいいことを言う。でも、その時に携帯が鳴り、10年前に
バンコクで知り合った男のこから「俺、先月東京出てきたばっかり
やねん。」彼は元キックの相当強かった選手。もちろんイケメン。
もち肌。「明日は彼と夕食するから、そのまま
になったらごめんね。一応。」と嘘笑顔リーマンに高飛車で適当な約束をしておく。
そして土曜日。今日こそ、今日こそ、その体を戴くわよ!
7年ぶりに元キックの彼に会う。相変わらず体脂肪率5%の体を
維持して、顔も昔と変わってない。でも…あんなにリングの上で
輝いて
いたのに、なぜそんなに覇気がないの?
昔の話だけをしてあげればよかった。
そんなこと訊くんじゃなかった。
彼の口から出るのはボロボロになった体でまだ夢を追っていることや
もう金銭的にギリギリの生活をしていることや、老後のことは何も
考えず目をそらしている将来設定が全くないことなど、どんどん
私の性欲が萎える
ことばかり。ごめんなさい。
そして7年前のあなた、さようなら。
私は愛することもできなければ情をかける事も出来ないし
あなたの貧乏を分かち合うことも出来ないわ。
と、言うことでそそくさイマイチな鍋を二人でつついて、
夜10時に一方的に私の方からお開き宣言
寂しそうな顔をする彼の前で嘘笑顔リーマンに電話。
銀座駅で落ち合いそのまま地下鉄で新宿へ向かう。私の横に座るのが体脂肪5%の彼からいきなりプリン体の男に代わった。なぜ同じ32歳の
男なのにこうも体積が違うんだろうか。まじまじと嘘笑顔リーマンの
顔を眺めていると、何を思ったのかやたらと嘘笑顔
リーマンは
饒舌になった。
気が向いたら続きます