タクシーを下りても、27歳伯父さん似は直ぐにホテルへ私を
引っ張り込まない。おやつを買おうね
と、京都駅ビル地下へ行き
京都の和菓子スイーツやラズベリーやアイスクリームと女子高生の霊でも
憑いてるかのように、ツボを得たものを選ぶ。ああ、この人、味覚も一緒…
私ごときの女にこんなイイ男が付いているのを、おばちゃん客が嫉妬の
目でチラ見している。本当はおばちゃんにこの男丸ごと差し上げたいよ…
そしてホテルへ。おやつに釣られて部屋に入ってしまうリアル35歳の私。
部屋に入ると電光石火で服を脱ぎ捨ててパンツ一丁になる
27歳伯父さん似。ああ、普段私が家でくつろぐのと同じスタイル…
なんか胸がときめく。でも、伯父さん似…そんな私の気持ちなど
おかまい無しに27歳伯父さん似はいきなり土下座!
「お願いです!sohoのshowガールのように踊りながら服を脱いで下さい!」ようするに、ストリップやれって言う訳ね
「結構金も使わせてんだからソレ位やってやんなよ。」今度は脳内で
ランパブ時代のアキラちゃんが囁いて来た。「それに、おめー今日は
勝負下着じゃねえか!」脱いで豚
なのがよく分かれば、H無しで
逃げられるかも知れないし…。「じゃ、ヤル。」私が頷くと
「カオルさんは思ったより身長が無い(156cm)ので、ベッドの上に
登って下さい。僕は女性に見おろされるのが好きです。」と床に座り込んで
ベッドの縁に顔を乗せる。
27歳伯父さん似のノートPCから私の好きな洋楽が流れる。
ああ、音楽の趣味も一緒か…
やけくそでM字開脚のタコ踊りでこっちもパンツ一丁になる。
「ああーっ!僕、黒い肌大好きです!カオルさんの肉付き最高!
さ、一緒にシャワーでも浴びましょう
」
…ダメだ、逃げられない