もし、凄いイケメンだったらどうしよう
もし、会った瞬間に「ここまで黒豚とは思わなかった。田舎へ帰れ!」と
切れられたらどうしよう
うーん、でも最近仕入れたあんなネタやこんなネタ試してみたい…
と妄想だらけでJR京都駅到着。早速、名古屋27歳が泊まっていると言う
ホテルのロビーへ行く。平日の昼間に優雅にソファに腰をかけて
小説らしき本を読んでいる20代の男性はロビーには一人しか居なかった。
遠目に見ても、如何にもインテリでお洒落で品の良いのが
よくわかる。ああ、しまむらの服なんか着て来なくて良かった…
もしかすると今年最高の上玉出現かも知れない。緊張しながら
近付くと、向こうは私をぱっと見上げて笑顔を見せる。
着ているものはどうやらプラダ。読んでる本のブックカバーは
エルメス。鞄はビトン。顔も自信満々なメールを返して来るのが
納得出来るイケメンの部類に入るレベル。でも…
親戚の伯父さんに似ている
頼む、黒豚とでも貧乏婆とでも何でも良いから私を拒否してくれー
「こんにちは
やっと会えて嬉しいです
」
27歳伯父さん似は笑顔で交通費だと1万円をすかさず出して来た。
「カオルさんが良く知ってる祇園方面を歩いてお昼にしましょうか?」
あ~あ~。金魚のように口をパクパクしているウチに27歳伯父さん似に
仕切られてタクシーに乗せられてしまった。
つづく